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[CD+BANDANA SET] METEOR&CHIN-HURTZ / 聴く力王
THISONE先行発売!!!
※8月下旬の発送になります。
※ご予約完了後のキャンセルは出来ません。ご了承ください。
BANDANA SIZE : 55 x 55
ARTIST : METEOR&CHIN-HURTZ
TITLE : 聴く力王
LABEL : KLOVAL RECORDS
PRICE : ¥3,000
NO : KLOVAL-51
FORMAT : CD
RELEASE : 2021/09/01
(text: DJ H!ROKi)
「喰う寝る飲む出す」(2019)以来、2年振りとなるMETEOR & CHIN-HURTZのアルバム。前作の発売以降に配信リリースされた音源を収録した内容だが、単に1枚のCDにパッケージしただけでなく、統一感のある1つの物語作品として楽しめる。
本作に対してリスナーの多くが注目しているのは、やはりMETEORのラップだろう。鋭い描写力や独特のユーモア、変幻自在のフロウを備えた彼のラップは、もともとヒップホップファンの間では高い評価を獲得してきた。また、アニメ「オッドタクシー」への参加により、ラッパーの枠を超えた才能の豊かさと表現力の幅広さにも大きな注目が集まった。これを機にMETEORを知ったという方も多いと思うが、今回のアルバムは新旧のファンの期待にしっかりと応えた内容になっている。
METEORの魅力
ここでMETEORのラップスタイルについて改めて考えてみたい。彼のラップの最大の特徴はオリジナリティだと思う。曲のテーマに対するアプローチや表現方法が他のラッパーとは明らかに異なっていて、独創性に富んでいる。それは、例えば前作に収録されている「結婚式」のバースを聴いてもらえればすぐに理解できるだろう。また、メッセージ性の希薄さも彼のラップの特徴として挙げられる。一般的にはマイナス要因として捉えられるかもしれないが、ラップにおけるメッセージ性の強さは、作品に分かりやすさを与える代わりに、表現の幅を狭めたり予定調和に陥ってしまうという側面もある。これはあくまでもスタイルの違いであり、作品やアーティストの善し悪しとは無関係だ。もちろんMETEORにも確固たる信念があるし、過去には「4800日後」(2009)のような素晴らしい楽曲も発表しているが、基本的にはメッセージ性に縛られず自由な発想で表現することに重点を置いているように思う。このような要因やスタイルによって、「今度はどんなバースを聴かせてくれるんだろう」というリスナーの期待感を生み出すことに成功している。これこそがMETEOR最大の武器と言えるだろう。
本作では「予測不可能なMETEORのラップ」をリスナーが楽しめるように工夫がなされている。全18曲中、METEORのバースから始まるのは僅か2曲で、大半の楽曲はCHIN-HURTZのバースから始まる。この構成こそが作品の重要な鍵を握っている。
CHIN-HURTZの重要性
曲名を見ての通り、収録曲の多くでは様々な悪霊退治の場面が描かれているが、フィクションゆえに、まずは状況設定をラップでリスナーに示す必要がある。その役割を一手に引き受けるのがCHIN-HURTZだ。最初に彼が的確な言葉選びで説明することで、リスナーはそれぞれのシーンを頭の中に描き、その次に登場するMETEORの活躍(?)ぶりを存分に楽しむことができる。このCHIN-HURTZとの役割分担がなければ、本作におけるMETEORのラップの面白さは、おそらく半分も伝わらなかっただろう。また、METEORがどんなラップをしようとも、それで良しとする決断力も凄い。「悪霊退治 PART.13 feat.回鍋肉 a.k.a.チャクラヒラク」など、普通のラップグループだったらどう考えても書き直しや撮り直しを迫るだろう。リスナーが求めているものを第一に考えて自分の役割に徹するCHIN-HURTZの姿勢や、相手を互いに尊重する2人の信頼関係に思わず胸が熱くなる。
その中で、13曲目「喰う寝る飲む出す feat. Candle」はCHIN-HURTZの魅力がストレートに出ている楽曲だと思う。この曲で彼は最後に登場するが、他の二人とは別のものを「出す」ことで楽曲に奥行きを与えている。ぜひCHIN-HURTZのラップにも注目してほしい。
PIRAROCKの存在感と三人の結束力
アルバムの中でもう一人、主役級の存在感を放っているのが「平塚」ことPIRAROCKだ。彼はCHIN-HURTZらと共に「FUNKARATT CORP」を立ち上げた人物で、このレーベルからリリースされたMETEORの傑作アルバム「DIAMOND」(2009)でも楽曲を多数提供している。本作ではリリックの中に何度も登場するだけでなく、ビートメイカーとしても最多の7曲を手掛けている。彼はヒップホップマナーを保ちながら限界ギリギリまで攻めるキャッチーさが持ち味で、極上のサマーチューンでもある17曲目「悪霊退治 PART.17 feat. LIBRANKIN & Kentakku」は彼の真骨頂とも言うべき作品だ。また、2曲目「俺のラップ feat. QN」では現行のヒップホップにも通じる中毒性の強いビートを披露し、フィーチャーされているQNを筆頭にタイトなラップを引き出している。
「平塚」は一見単なるネタのように思われるかもしれないが、そこにはPIRAROCKという素晴らしいビートメイカーにもっと注目してほしいというMETEORとCHIN-HURTZの強い願いが込められている。本作は三人の固い結束力によって生まれたアルバムとも言えるだろう。
ビートメイカー達の躍動
PIRAROCKの楽曲に限らず、どのビートも驚くほどクオリティが高い。奇想天外なテーマと自由極まりないラップが延々と続くにも関わらず間延びせずにタイトな印象を受けるのは、どの楽曲もビートの完成度が高く、歌詞の内容ともきちんとシンクロしているからだ。また、各曲のスキット部分でビートが展開したり鳴りが変わったりするところなど、細部へのこだわりも感じられる。再生一巡目はどうしてもラップに注意が向くと思うが、それだけで終わらせてしまっては、この作品のたった半分も味わえていない。二巡目からはARCH、ICEMINT、PIERROT KIKUCHI、PIRAROCK、そして山崎貴史による最高のビートをじっくり堪能してほしい。
個人的にはインストゥルメンタルバージョンの音源も是非リリースしてほしい。そして、そこにラップを乗せるという形式でのリミックスコンテストを実施したら、本作とはまた違った面白い作品が生まれる予感がする。
前代未聞のアルバム
ここまで長々と述べてきたものの、このアルバムの最大の魅力は、あらゆる物事をすべて笑い飛ばしてしまう強烈な明るさだろう。これほどまでに底抜けに明るく楽しい音楽作品は前代未聞だが、どん底に暗い今の時代だからこそ、生まれるべくして生まれた作品だとも言えるだろう。極上のエンターテイメントであり、世の中を前向きに生き抜くヒントがぎっしり詰まった大傑作!貴方に取り憑く悪霊も、これを聴けばたちまち退治されるはず!おすすめです‼︎
TRACK LIST:
1.再登場
2.俺のラップ feat.QN
3.悪霊退治 PART.7
4.悪霊退治 PART.8
5.悪霊退治 PART.9
6.トマト伝説平塚ハスラー feat.DARTHREIDER,Chika-C The Neckst
7.最後の娯楽
8.悪霊退治 PART.10 feat.鎮座DOPENESS
9.悪霊退治 PART.11 feat.DARTHREIDER,Chika-C The Neckst
10.レタス爆弾平塚バーガー
11.悪霊退治 PART.12
12.悪霊退治 PART.13 feat.回鍋肉 a.k.a チャクラヒラク
13.喰う寝る飲む出す feat.Candle
14.悪霊退治 PART.14 feat.SATO MARIO
-緊急事態コロナ編-
15.悪霊退治 PART.15
16.悪霊退治 PART.16
17. 悪霊退治 PART.17 feat.LIBRANKIN,Kentakku
【CD限定収録】
18.平塚畑のスーパーアスパラ
Mixed by Yasterize , (2)QN
Mastered by Yasterize
Recorded by 130beats from ATENESTUDIO,
(2)KOYANMUSIC at.スタヂオ新館
Art Work by Tetsu Kayama,丸岡九蔵,yunkmr
WEB : klovalrecords.com
https://chin-hurtz.shop/akuryoutaijiall/
Booking : klovalrecords@gmail.com
※8月下旬の発送になります。
※ご予約完了後のキャンセルは出来ません。ご了承ください。
BANDANA SIZE : 55 x 55
ARTIST : METEOR&CHIN-HURTZ
TITLE : 聴く力王
LABEL : KLOVAL RECORDS
PRICE : ¥3,000
NO : KLOVAL-51
FORMAT : CD
RELEASE : 2021/09/01
(text: DJ H!ROKi)
「喰う寝る飲む出す」(2019)以来、2年振りとなるMETEOR & CHIN-HURTZのアルバム。前作の発売以降に配信リリースされた音源を収録した内容だが、単に1枚のCDにパッケージしただけでなく、統一感のある1つの物語作品として楽しめる。
本作に対してリスナーの多くが注目しているのは、やはりMETEORのラップだろう。鋭い描写力や独特のユーモア、変幻自在のフロウを備えた彼のラップは、もともとヒップホップファンの間では高い評価を獲得してきた。また、アニメ「オッドタクシー」への参加により、ラッパーの枠を超えた才能の豊かさと表現力の幅広さにも大きな注目が集まった。これを機にMETEORを知ったという方も多いと思うが、今回のアルバムは新旧のファンの期待にしっかりと応えた内容になっている。
METEORの魅力
ここでMETEORのラップスタイルについて改めて考えてみたい。彼のラップの最大の特徴はオリジナリティだと思う。曲のテーマに対するアプローチや表現方法が他のラッパーとは明らかに異なっていて、独創性に富んでいる。それは、例えば前作に収録されている「結婚式」のバースを聴いてもらえればすぐに理解できるだろう。また、メッセージ性の希薄さも彼のラップの特徴として挙げられる。一般的にはマイナス要因として捉えられるかもしれないが、ラップにおけるメッセージ性の強さは、作品に分かりやすさを与える代わりに、表現の幅を狭めたり予定調和に陥ってしまうという側面もある。これはあくまでもスタイルの違いであり、作品やアーティストの善し悪しとは無関係だ。もちろんMETEORにも確固たる信念があるし、過去には「4800日後」(2009)のような素晴らしい楽曲も発表しているが、基本的にはメッセージ性に縛られず自由な発想で表現することに重点を置いているように思う。このような要因やスタイルによって、「今度はどんなバースを聴かせてくれるんだろう」というリスナーの期待感を生み出すことに成功している。これこそがMETEOR最大の武器と言えるだろう。
本作では「予測不可能なMETEORのラップ」をリスナーが楽しめるように工夫がなされている。全18曲中、METEORのバースから始まるのは僅か2曲で、大半の楽曲はCHIN-HURTZのバースから始まる。この構成こそが作品の重要な鍵を握っている。
CHIN-HURTZの重要性
曲名を見ての通り、収録曲の多くでは様々な悪霊退治の場面が描かれているが、フィクションゆえに、まずは状況設定をラップでリスナーに示す必要がある。その役割を一手に引き受けるのがCHIN-HURTZだ。最初に彼が的確な言葉選びで説明することで、リスナーはそれぞれのシーンを頭の中に描き、その次に登場するMETEORの活躍(?)ぶりを存分に楽しむことができる。このCHIN-HURTZとの役割分担がなければ、本作におけるMETEORのラップの面白さは、おそらく半分も伝わらなかっただろう。また、METEORがどんなラップをしようとも、それで良しとする決断力も凄い。「悪霊退治 PART.13 feat.回鍋肉 a.k.a.チャクラヒラク」など、普通のラップグループだったらどう考えても書き直しや撮り直しを迫るだろう。リスナーが求めているものを第一に考えて自分の役割に徹するCHIN-HURTZの姿勢や、相手を互いに尊重する2人の信頼関係に思わず胸が熱くなる。
その中で、13曲目「喰う寝る飲む出す feat. Candle」はCHIN-HURTZの魅力がストレートに出ている楽曲だと思う。この曲で彼は最後に登場するが、他の二人とは別のものを「出す」ことで楽曲に奥行きを与えている。ぜひCHIN-HURTZのラップにも注目してほしい。
PIRAROCKの存在感と三人の結束力
アルバムの中でもう一人、主役級の存在感を放っているのが「平塚」ことPIRAROCKだ。彼はCHIN-HURTZらと共に「FUNKARATT CORP」を立ち上げた人物で、このレーベルからリリースされたMETEORの傑作アルバム「DIAMOND」(2009)でも楽曲を多数提供している。本作ではリリックの中に何度も登場するだけでなく、ビートメイカーとしても最多の7曲を手掛けている。彼はヒップホップマナーを保ちながら限界ギリギリまで攻めるキャッチーさが持ち味で、極上のサマーチューンでもある17曲目「悪霊退治 PART.17 feat. LIBRANKIN & Kentakku」は彼の真骨頂とも言うべき作品だ。また、2曲目「俺のラップ feat. QN」では現行のヒップホップにも通じる中毒性の強いビートを披露し、フィーチャーされているQNを筆頭にタイトなラップを引き出している。
「平塚」は一見単なるネタのように思われるかもしれないが、そこにはPIRAROCKという素晴らしいビートメイカーにもっと注目してほしいというMETEORとCHIN-HURTZの強い願いが込められている。本作は三人の固い結束力によって生まれたアルバムとも言えるだろう。
ビートメイカー達の躍動
PIRAROCKの楽曲に限らず、どのビートも驚くほどクオリティが高い。奇想天外なテーマと自由極まりないラップが延々と続くにも関わらず間延びせずにタイトな印象を受けるのは、どの楽曲もビートの完成度が高く、歌詞の内容ともきちんとシンクロしているからだ。また、各曲のスキット部分でビートが展開したり鳴りが変わったりするところなど、細部へのこだわりも感じられる。再生一巡目はどうしてもラップに注意が向くと思うが、それだけで終わらせてしまっては、この作品のたった半分も味わえていない。二巡目からはARCH、ICEMINT、PIERROT KIKUCHI、PIRAROCK、そして山崎貴史による最高のビートをじっくり堪能してほしい。
個人的にはインストゥルメンタルバージョンの音源も是非リリースしてほしい。そして、そこにラップを乗せるという形式でのリミックスコンテストを実施したら、本作とはまた違った面白い作品が生まれる予感がする。
前代未聞のアルバム
ここまで長々と述べてきたものの、このアルバムの最大の魅力は、あらゆる物事をすべて笑い飛ばしてしまう強烈な明るさだろう。これほどまでに底抜けに明るく楽しい音楽作品は前代未聞だが、どん底に暗い今の時代だからこそ、生まれるべくして生まれた作品だとも言えるだろう。極上のエンターテイメントであり、世の中を前向きに生き抜くヒントがぎっしり詰まった大傑作!貴方に取り憑く悪霊も、これを聴けばたちまち退治されるはず!おすすめです‼︎
TRACK LIST:
1.再登場
2.俺のラップ feat.QN
3.悪霊退治 PART.7
4.悪霊退治 PART.8
5.悪霊退治 PART.9
6.トマト伝説平塚ハスラー feat.DARTHREIDER,Chika-C The Neckst
7.最後の娯楽
8.悪霊退治 PART.10 feat.鎮座DOPENESS
9.悪霊退治 PART.11 feat.DARTHREIDER,Chika-C The Neckst
10.レタス爆弾平塚バーガー
11.悪霊退治 PART.12
12.悪霊退治 PART.13 feat.回鍋肉 a.k.a チャクラヒラク
13.喰う寝る飲む出す feat.Candle
14.悪霊退治 PART.14 feat.SATO MARIO
-緊急事態コロナ編-
15.悪霊退治 PART.15
16.悪霊退治 PART.16
17. 悪霊退治 PART.17 feat.LIBRANKIN,Kentakku
【CD限定収録】
18.平塚畑のスーパーアスパラ
Mixed by Yasterize , (2)QN
Mastered by Yasterize
Recorded by 130beats from ATENESTUDIO,
(2)KOYANMUSIC at.スタヂオ新館
Art Work by Tetsu Kayama,丸岡九蔵,yunkmr
WEB : klovalrecords.com
https://chin-hurtz.shop/akuryoutaijiall/
Booking : klovalrecords@gmail.com
